「悪のカリスマは、いかにして誕生したのか?」アメコミ映画という先入観で観ると、そのあまりにも生々しくて痛々しい現実に完全に心を打ち砕かれます!本作『ジョーカー』は、バットマンの最強の宿敵であるジョーカーの誕生秘話を描いた作品ですが、スーパーパワーや派手なCGアクションは一切出てきません。描かれるのは、ゴッサム・シティの底辺で、認知症の母親の介護をしながら「コメディアンになって人々を笑わせたい」と願う、心優しくも不器用な一人の男の転落劇なんです。社会の冷たさ、理不尽な暴力、そして自分自身の出生の残酷な真実……。彼が絶望の淵に立たされた時、悲しみは狂気へと反転し、世界中を熱狂させる「ジョーカー」が覚醒します!ホアキン・フェニックスの、骨が浮き出るほど減量した肉体と、狂気と悲哀が入り混じる神がかった演技には、映画を観ている間ずっと胃を掴まれているような凄まじい緊迫感があるんです。今回は、現代社会の闇を突きつける大傑作『ジョーカー』について熱く解説していきます!
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ジョーカー あらすじ

どんなに踏みにじられても「笑顔でいなさい」と育てられた男。彼の純粋すぎる願いが、狂気へと反転していくんです!
1980年代、貧富の差が激しく、ゴミと犯罪が溢れるゴッサム・シティ。大道芸人のピエロとして日銭を稼ぐアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、「どんな時も笑顔で人々を楽しくさせなさい」という母ペニー(フランセス・コンロイ)の教えを守り、一流のコメディアンになることを夢見ていました。彼は、極度の緊張やストレスを感じると、自分の意思とは関係なく「突然大声で笑い出してしまう」という脳の病気を抱えており、そのせいで周囲から気味が悪がられ、街の不良たちからは理不尽な暴力を受ける日々を送っていました。
行政の支援も打ち切られ、精神安定剤の処方も絶たれてしまったアーサー。彼にとっての唯一の心の拠り所は、同じアパートに住むシングルマザーのソフィー(ザジー・ビーツ)との淡い恋と、毎晩テレビで観る大物司会者マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)のトーク番組だけでした。
しかし、ある夜の地下鉄で、酔っ払ったエリートビジネスマン3人に理不尽な暴行を受けたアーサーは、ついに隠し持っていた拳銃を引き金を引き、彼らを射殺してしまいます。この事件をきっかけに、貧困に喘ぐ市民たちは「ピエロの仮面を被った殺人鬼」を富裕層への反逆のヒーローとして祭り上げ始め、アーサーの心の中で眠っていた「ジョーカー」が静かに目を覚ましていくんです!

ジョーカーの監督・キャスト・いつの作品か?

監督 トッド・フィリップス
キャスト ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ 他
いつの作品? 2019年公開のアメリカ映画
魅力 ホアキン・フェニックスの神がかった怪演と、現代社会を鋭くえぐる圧倒的なリアリティ!
偉業 ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、アカデミー賞で主演男優賞・作曲賞を受賞!

『ハングオーバー!』シリーズなどのコメディ映画で知られるトッド・フィリップス監督が、こんなにも重厚で恐ろしい人間ドラマを撮り上げたということに、世界中が度肝を抜かれました!
そして、本作がこれほどの傑作になった最大の理由は、ホアキン・フェニックスの「狂気」としか言いようがない役作りです。24キロもの過酷な減量を行い、あばら骨が不気味に浮き出た肉体を作り上げ、アーサーの悲壮感を見事に体現しました。彼の「笑い声」の演技も本当に凄まじくて、笑っているのに泣いているように聞こえる、痛みに満ちたあの発作的な笑い声を聞くたびに、こちらの胸まで締め付けられるんです。憧れの司会者マレーを演じるのが、あの『タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』のロバート・デ・ニーロだというキャスティングの妙も、映画ファンにはたまらない最高の演出なんですよ!

ジョーカー ストーリーネタバレ解説

社会から見捨てられ、信じていたすべてに裏切られた男の行き着く先は「喜劇」だった!アーサーの絶望と解放を熱く振り返っていきます!

地下鉄での射殺事件と「存在」の証明

アーサーはこれまで、誰からも存在を認められず、透明人間のように扱われてきました。しかし、地下鉄でウェイン産業のエリート3人を射殺してしまった後、彼はトイレに駆け込み、一人で奇妙なダンスを踊り始めます。それは罪悪感からの震えではなく、彼の中で「何かが解放された」瞬間の舞いでした。
翌日、ニュースでは彼が殺したエリートたちの話題で持ちきりになり、貧困層の人々は「ピエロの殺人鬼」を格差社会の英雄として支持し始めます。今まで誰にも注目されなかったアーサーは、皮肉にも「人殺し」をしたことによって初めて、社会から自分の存在を認められた(見つけられた)と感じてしまうんです。

明らかになる残酷な出生の秘密

アーサーの唯一の支えだった母親ペニー。彼女は昔、ゴッサム一の富豪トーマス・ウェイン(バットマンの父)の元で働いており、アーサーはトーマスの隠し子なのだと言い張っていました。アーサーは一縷の望みを抱いてトーマスに会いに行きますが、「お前は養子で、母親は精神を病んだ妄想狂だ」と顔面を殴られてしまいます。
真相を確かめるため、アーサーは精神病院のカルテを盗み出します。そこに記されていたのは、あまりにも残酷な真実でした。アーサーは本当に養子であり、幼い頃に母親とその同棲相手からひどい虐待(頭への強い衝撃)を受け、それが原因で「笑いの発作」という脳の障害を負っていたんです!
「僕の人生はずっと悲劇だと思っていた。でも違った。僕の人生は……喜劇(コメディ)だ」
愛する母から虐待されていたという真実を知り、彼の最後の心のストッパーが外れます。アーサーは病室のベッドで母を窒息死させ、自分を縛り付けていた全ての過去を断ち切るんです!

狂気のダンスと、憧れのマレーとの対峙

母親を殺し、かつて自分を裏切った同僚も惨殺したアーサー。彼はピエロのメイクを施し、真っ赤なスーツを着て、自宅前の長い階段を軽快なステップで踊り下りていきます。今まで絶望の象徴だった長い階段を、完全に「ジョーカー」として覚醒した彼が自由に踊りながら下っていくこのシーンは、悪に染まった瞬間なのに何故か美しく、悲しくて涙が出そうになる最高のカタルシスなんです!
そして彼は、自分を番組のネタにして嘲笑した憧れの司会者、マレー・フランクリンの生放送番組にゲストとして出演します。テレビカメラの前で「地下鉄の事件の犯人は自分だ」と告白し、「僕のような精神病患者を社会はゴミのように見捨てる!」と世間の冷たさを糾弾するジョーカー。マレーが彼を説教しようとすると、ジョーカーは「僕をジョーカーと呼んでくれ」と言い放ち、隠し持っていた拳銃でマレーの頭を撃ち抜きます!
生放送での殺人により、ゴッサム・シティの暴動はついに頂点へと達するんです!

結末・ラストシーンの解説

炎に包まれるゴッサム・シティ。暴徒たちに囲まれ、自らの血で笑顔を描く姿はまさに「悪のカリスマ」の誕生なんです!
マレーを射殺した後、ジョーカーは警察に逮捕され、パトカーで連行されていきます。窓の外を見ると、彼の行動に触発された貧困層の暴徒たちが、ピエロのマスクを被り、街中を破壊して略奪を行い、ゴッサム・シティは完全に炎と暴力に包まれていました。
その光景を見て、ジョーカーは心の底から美しさを感じるように、満面の笑みを浮かべます。
しかし、暴徒の一人が運転する救急車がパトカーに激突し、ジョーカーは気絶してしまいます。
(※同じ頃、暴動のドサクサに紛れて、映画館から出てきたトーマス・ウェイン夫妻がピエロの暴徒に路地裏で射殺され、幼いブルース・ウェイン(後のバットマン)が両親の死を目の当たりにするという、バットマン誕生の悲劇が描かれます)
パトカーのボンネットの上に引きずり出されたジョーカー。周りを取り囲む暴徒たちは、彼を「神」や「英雄」として熱狂的に讃え、歓声を上げます。
意識を取り戻したジョーカーはゆっくりと立ち上がり、暴徒たちの歓声に応えるように両手を広げます。そして、口から流れる血を指ですくい取り、自分の顔に「真っ赤なピエロの笑顔」を描き足すんです。
彼はずっと望んでいた「人々から注目され、熱狂される」という夢を、最悪の形で実現させました。悪のカリスマ「ジョーカー」が完全に誕生した、映画史に残る圧倒的な鳥肌シーンです。
そしてラストシーン。
舞台は真っ白な精神病院の面会室に切り替わります。アーサー(ジョーカー)は精神科医の女性とカウンセリングを行っており、不敵な笑いを浮かべています。
「何を笑っているの?」と聞く医師に対し、ジョーカーは「ジョークを思いついた」と答えますが、「君には理解できないさ」と教えることを拒否します。
次のカットでは、ジョーカーが血の付いた足跡をペタペタと残しながら、真っ白な廊下を陽気に歩いていく姿が映し出されます。そして、病院の職員に追われて廊下を行ったり来たりする、まるで古いコメディ映画のようなスラップスティックなオチで映画は幕を閉じるんです。

【考察】最後(ラスト)の意味は?あの時計の針と足跡の謎!

ラストの精神病院のシーンは現実なのか?それともすべてはアーサーの妄想だったのか?映画ファンを熱狂させた究極の謎を深く考察していきます!

すべてはアーサーの「妄想(ジョーク)」だった説

この映画の最大の謎は、「アーサーがどこからどこまで妄想を見ていたのか」が意図的に曖昧にされていることです。ソフィーとの恋愛が完全に彼の妄想だったことが中盤で明かされるように、実は「マレーの番組に出演したこと」や「暴徒に英雄として讃えられたこと」すらも、すべて精神病院に収容されている彼の頭の中の「壮大な妄想(ジョーク)」だったという解釈が成り立ちます。
「君には理解できないさ」と笑ったのは、自分の妄想の中でトーマス・ウェインが殺され、ブルース・ウェイン(バットマン)という悲劇のヒーローが生まれたという「最高のジョーク」を思いついたからだ、という考察は非常に説得力があるんです!

11時11分の「時計の針」の意味

映画の中で何度か時計の針が映るシーンがありますが、実は精神病院の面会室の時計も、会社をクビになった時のタイムカードの時計も、すべて「11時11分」を指しているんです!これも、「アーサーはずっと精神病院にいて、すべての出来事は彼の頭の中の妄想に過ぎない」という説を補強する強力な伏線(ノーラン監督の『インセプション』のコマのようなもの)だと言われています。
ただ、トッド・フィリップス監督自身は「映画の中で彼が経験したことは実際に起きたことだ」とも発言しており、真実は観客の解釈に委ねられています。この「現実か妄想か分からない狂気」こそが、まさにジョーカーの頭の中を体感させる最高の演出なんですよね!

伏線回収まとめ

アーサーの絶望が深まるにつれて、すべてが「喜劇」へと反転していく残酷な伏線回収が見事なんですよ!

「ソフィーとの恋愛」という残酷なタネ明かし

映画の前半、アーサーは隣人のソフィーと出会い、彼女が自分のコメディライブを観に来てくれたり、母親の入院中に看病してくれたりと、心の支えになっていました。しかし、母親の真実を知って絶望したアーサーがソフィーの部屋に無断で入った時、彼女は怯えきった顔で「あなたの名前はアーサーよね?部屋を間違えてるわ」と告げます。
そう、彼女との甘い恋愛やデートの記憶は、孤独なアーサーが作り上げた「完全な妄想」だったんです!最も救いとなっていた存在が、実は自分の頭の中にしかいなかったという残酷すぎるタネ明かしに、観ているこちらの精神も完全に崩壊してしまいます。

「笑顔でいなさい(Happy)」という呪い

母親から「ハッピー」と呼ばれ、「いつも笑顔で、世界に喜びを届けなさい」と育てられたアーサー。しかしその笑顔は、幼い頃の母親たちからの激しい虐待によって無理やり作らされた「脳の障害(笑いの発作)」によるものでした。「笑顔」という言葉が、母親の愛ではなく、彼を縛り付け、苦しめ続けた「最大の呪い」だったという伏線回収。だからこそ、彼は最後に自分自身の血を使って、誰にも強制されない「自分だけの笑顔」を顔に描いたんですよね。

心に刺さる!名シーン5選

アメコミ映画の常識を覆す、痛々しくて美しすぎる映像体験!絶対に脳裏に焼き付く名場面を厳選して紹介します!

名シーン1:地下鉄での射殺と「トイレのダンス」

エリートたちを射殺してしまった後、パニックになりながらも公衆トイレに逃げ込んだアーサーが、チェロの重厚なBGMに合わせて、ゆっくりと優雅なダンスを踊り始めるシーン。

ここが見どころ!
  • 罪悪感ではなく、彼の中の何かが「解放」され、ジョーカーへと羽化し始めた瞬間
  • ホアキン・フェニックスの、骨が浮き出るほど痩せ細った肉体の異様な美しさ

名シーン2:小児病棟での「銃ポロリ」事件

小児病棟でピエロとして子供たちを楽しませていたアーサーですが、踊っている最中に同僚から預かっていた本物の拳銃を床にポロリと落としてしまうシーン。

ここが見どころ!
  • 「あーあ、やっちまった」という、人生が完全に終わる瞬間の生々しい絶望感
  • このたった一つのミスが、彼を社会の底辺からさらに暗闇へと突き落とすキッカケに

名シーン3:冷蔵庫の中に入って扉を閉めるアーサー

絶望のどん底に落ちたアーサーが、自宅の小さな冷蔵庫の中身をすべて放り出し、自分自身がその中に入って扉を閉めてしまうシーン。

ここが見どころ!
  • 「誰にも見つからない、暗くて冷たい場所」に引きこもりたいという究極の孤独の表現
  • 台本にはなかった、ホアキン・フェニックスの神がかったアドリブ演技!

名シーン4:すべてから解放された「階段のダンス」

真っ赤なスーツにピエロのメイクを完成させたアーサーが、ゲイリー・グリッターの『Rock and Roll Part 2』に合わせて、自宅前の長い階段を軽快に踊り下りるシーン!

ここが見どころ!
  • 今まで重い足取りで「登って」いた階段を、狂気に身を任せて「下る」という完璧なメタファー
  • 彼が完全に「ジョーカー」として覚醒した、映画史に残る最高に美しくて悲しいカタルシス

名シーン5:パトカーの上で、血の笑顔を描くクライマックス

暴徒たちに囲まれ、パトカーのボンネットの上で立ち上がったジョーカーが、口から流れる血を指ですくい、自分の顔に大きな笑顔を描き足すシーン。

ここが見どころ!
  • 「ジョーカー」という悪のカリスマが誕生した、背筋が凍るほどの圧倒的な熱狂!
  • 誰かに強いられた笑顔ではなく、初めて彼が「自らの意志」で描いた究極のスマイル

ジョーカーはどこで見れる?

映画『ジョーカー』の配信状況をまとめました。視聴先を選ぶ際の参考にしてみてください。

サービス名 見れる? 映画作品数 月額料金
U-NEXT 39万作以上 2,189円/月額
Netflix 非公開 790円/月額〜
Amazonプライム 1万作以上 600円/月額
Lemino △(レンタル) 18万作以上 990円/月額
WOWOW × 常時配信 2,530円/月額
クランクインビデオ △(レンタル) 約1万作以上 990円/月額〜
TSUTAYA DISCAS 〇(無料レンタル) 35万作以上 1,026円/月額〜
Hulu 14万作以上 1,026円/月額
ディズニープラス × 2万作以上 990円/月額〜
Hulu | Disney+ セット × 16万作以上 1,490円/月額
スクロールできます

ジョーカーの平均評価

総合点数

ジョーカー(2019)

ホアキン・フェニックスの神がかった減量と狂気の演技

現代の格差社会を鋭くえぐる圧倒的なリアリティ

狂気へと堕ちる姿が美しく見えてしまう究極のカタルシス

10

おもしろさ

10

ストーリー

10

キャラ

10

没入感

総合平均評価


「アメコミ映画の悪役」という概念を根本から覆し、社会から見捨てられた人間の悲哀と狂気を極限のレベルで描き切った、文句なしの歴史的大傑作です!観終わった後、彼をただの「悪人」だと切り捨てられない自分がいることに恐怖を覚えます。

ジョーカーはどんな人におすすめか?

本作の圧倒的な絶望とカタルシスに絶対にハマる、おすすめの読者層をご紹介します!

ズバリ!こんな人におすすめ
  • スーパーパワーを持ったヒーロー映画ではなく、「タクシードライバー」のような、人間の底知れない孤独や社会の闇をえぐる重厚なサスペンスドラマを探している人
  • ホアキン・フェニックスが命を削って演じた、魂が震えるような「本物の狂気の演技」を画面越しに体感し、圧倒されたい人
  • すべてを失った男が、狂気のカリスマとして覚醒していく姿に、倫理観を揺さぶられるような「危うい美しさ」とカタルシスを感じたい人

映画『ジョーカー』は、私たちが普段見ないふりをしている「社会の底辺の現実」を容赦なく突きつけ、誰の心の中にもジョーカーになり得る狂気が潜んでいることを教えてくれる、最高に美しくて恐ろしい作品なんです!
階段で踊る彼のステップと、重厚なチェロのBGMは、一生忘れられないトラウマ(良い意味で!)になるはず。
まだこの伝説の誕生を目撃していない方は、今すぐU-NEXTやNetflixなどを開いて、アーサーの究極の「喜劇」に没入してくださいね!今回は『ジョーカー』について熱く解説していきました!